Impressions-SCREAMIN' JAY HAWKINS

ALBUM NOTES

全体にかなりモダーンな作りです。
ギターは歪みを「ON or OFF」でコントロールし、コンプレッサーも利かせたフェイズ・アウト・トーンをベースに、クリアーなプレイを基本にしています(ディストーション利かしたのもあるけどね)。
SJH のヴォーカルだあ?そんなもん、いつもどーりに決まってるじゃねえか!って、リキむのもアホらしいようなもんですが、ま、強いて言えば、ややコモリ気味の録音( or 彼自身の発声が原因かなあ?)になってる、ってトコくらいですかね?


accompanists

Michael Keneally: guitar, keyboards & backing vocals/ Rik Shannon: drums, percussion & background vocal/ Dana Garrett: saxophone/ Bo Didley,Jr: guitar/ Mark Goldberg: stand-up & electric bass/ Jill Foor, Julie Syperda-Duffey, Octavia Bostick & Deborah Lee Morton: backing vocals


1. Strange

なんか、どっかで聴いたコトあるような(もちょっと遅けりゃシーナ&ロケッツの"You may dream"か?)特長あるドラミングから始まり、SJHの語りっぽいVo.と思うと、すぐコナれたシャッフルに移行します。
サックス・ソロ(Dana Garrett )がいい!
必須アイテム?の豪華(なんだかチープなんだか、の)女性バック・コーラス付き。
オープニングで、SJHが言ってるのって、"One more time"?それとも "One more dime"?
サックス・ソロの後、ギターのサイド、ワウ・ペダル使ったりしてるのね。


2. I don't know
 
( Mabon-Thomas )

ウィリー・メイボンでお馴染みのこの曲、オープニングはオーセンティックに、そして相変わらず女性コーラスの無駄使い(合いの手「Hoooh!」が無意味でいいです)がスバラシい。
SJH のVo. は意外とマジメ(どこがじゃ?)。と言っても、みなさまの期待を裏切るコトなく、落とすべき(?)ところではキッチリと、それこそ予想どおりのお仕事ぶり、でございます。
それとは対照的に、どこ吹く風のレーセーチンチャクな、Michael Keneally の落ち着いたギター・ソロもいいですね。サックス・ソロはまあまあ、かな?


3. Who's been talkin'
 
( Burnett)

なかなかカッコいいフル・ディストーションのギター・リフに乗って、気持ち良さそうに歌う SJH。
ギター・ソロなんて、こりゃもうリッパなハード・ロックじゃん?って、かなりロックっぽいテクスチュアなのに、かえって「ブルース」を感じるのはナゼ?
バックのピアノがせいいっぱいブルースしてますね。これライヴでやったら、ギターの轟音にカキ消されてんだろけど、スタジオ録音だから聞こえてます。
でもこの曲、なんか似た曲あったんだけど、思い出せない・・・なんだっけ?


4. I believe
 
( Charles)

またもフーチー・クーチー・スタイルか?と思わせて、ノビノビと唄い上げるオープニング。意外とオーソドックス(彼にしては、ね。)なスロー・ブルースに持ち込んでます。
こころなしかいつもの女性コーラス陣もやや「控え目」なよーな気が・・・ バックも抑えめに音作りに徹して、で?インストのソロも自粛?してます。(んなワケないよな)


5. Stone crazy

パワフルに飛ばすSJH。ギターもワウでガンバってます。ギターのオブリもやりたい放題(?)で、つっ走ります。ギター・ソロも、なんかノビノビやってますねえ。でもそんな時でも、いつもの女性コーラスでちょっとサブっ、のスパイス利かせるのは忘れておりません。
サイゴはドカドカとモノマニアックにリフレインしながら F.O.でございます。と思ったらいきなり、いつもの「お下品」な音が!
風船がゴミ?だとか、ウチの奥さんもゴミか?とか(たぶん・・・ ね)なんか、そんなふーな会話があって、ハイ、次の曲。


6. Last Saturday night

ホンワカしたおトボケ・ムードで始まるんですけど、それが、例によって(おヤクソク?)突然ハイ・テンションのブギに!そしてまた一転、ゆったりしたイージィ・パートに。以下くり返し。
この曲では、インストのソロ無しで、最初っから最後まで SJH の語りみたいな例の調子と、ブギ・パートでの絶叫(慣れて来ると、このくらいじゃ「絶叫」とは感じなくなっちゃうんですよ。コワいですねえ)のオン・パレードです。
「こないだの土曜の夜、家に帰ってみたらよう・・・ って感じなんだけど、「ミニー・マウス」って聞こえるトコがあって意味不明になっちゃうんだけど、まさかミニー・マウスなワケゃあ無いよね。???


7. Call the plumber
 
( Grayson-Horton)

イキオイのあるダブル・シャッフル。
ホーン・セクションによるリフに乗せて、SJH のややコモリ気味なヴォーカルが迫って来ます。くすぐるよなギター・ソロがいい(でもその間もサイド・ギターはステレオの左右で別なのが聞こえてるので、多重録音ですね)。
それに続くサックス・ソロもそれなりにガンばってます。
このアルバムに収録された曲では珍しく女性コーラス抜きでやってますが、タマにゃあそんなのも無きゃあね。クレジットで判るように、ヒトの曲。


8. I wanna know

ステディなリズムを叩くピアノ(ちょっとスローにした"High heel sneaker" みたいなリズムね)とやや うわずった SJH のヴォーカル。
バックにつけてるオブリでのギターは、なかなかイケてるんだけど、いざソロ、となると、ちょとコワレかけてるよなあ?このスケールは・・・( Michael Keneally、だと思う。たぶん・・・ 案外、もひとりの Bo Didley Jr.だったりして、でもホントに Bo Didley の息子なん?)でも続くサックスはクレバーなソロを吹いてます。しか〜し、え?もう1コーラス?ってタメライが感じられるよーな気がすんのはワタシだけ?


9. Sherilyn Fenn
 
(-Duffey)

いきなりトリッキィなスクイーズ・ギターによるコケおどしチック?なオープニングで始まるタイトなスロー・ブルース「ごっこ」。
一見スタンダードなブルース・フォームみたいですが、最初の1コーラスでだけ、なんでか9小節目でドミナントに行った後、サブ・ドミナントに落ちなかったりしてるんで、やはり一筋縄では・・・(単にミスっただけだったのかも) 。
Michael Keneally のオーヴァードライヴ気味なギターが、全編を通して、たっぷりウタって(ウナって?)ます。でも、ソロよりオブリのほーがスゴいコトやってるよね、ゼッタイ。
この曲はプロデューサーの Robert Duffey の曲(だと思う)
ところで、このタイトルの Sherilyn Fenn って「あの」ツイン・ピークスの主演女優の名前なんだって!!


10. Late night Hawkins
 
(-Duffey)

Jazzy なピアノと語りでスタート。ピアノとドラムでコンパクト(?)にまとめてみました?
なんだか、あまりに短いんで(1:35だよ)、コメントつけてるヒマも無えなあ。


11. On the job
 
( Duffey-Keneally)

意味不明な「Yes, Kiri, kiri? (Kiddin'か?)」とかって女性のツブヤキに続く、タイトなギターのリフで始まる 16 beat 系のナンバー。
でも、惜しいコトに Mark Goldberg のベースがいまひとつファンキーじゃないんですよ。スタンダップ・ベースもお弾きになられるところを見ると、ファンク系というよりはズージャ系におツヨイ方なのでしょーか?
ギター・ソロじゃ、あいかわらずギターは3本に増えちゃいます。ソロの出来は・・・ う〜む、「もっとがんばりましょう」クラス?
で、この曲はそのギタリスト、Mike Keneally とコーラスの一員、Julie Syperda-Duffey のダンナ(ではないか、と思われる、プロデューサーの) Robert Duffey の凶作、じゃなかった共作(らしい)。F.O.


12. I am the queen
 
(-Duffey-Shannon)

Mark Goldberg のスタンダップ・ベースにVib.がからむモロ Jazzy な立ち上がり。
そしてまた SJH の語りが乗ってゆく。クラリネットのオブリ&ソロも Dana Garrett かな?クレジットじゃクラリネットなんて書いてないぞう。しかも、ソロが左チャンネルからなんだけど、その間も右じゃあずっとオブリ継続中でやんの。
Vib.はギターの Michael Keneally かもしんない。このクレジットには keyboards としか書いてないけど、SJH には「Piano」ってなってますからね。
意外と?おとなしく終わっちゃったこの曲は、SJH と Prod.の Robert Duffey、そしてもひとり、ドラムの Rik Shannon の共作のよーです。
最後になんか「声」だけ入ってるぞ。一瞬だけどね。


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