Impressions-SCREAMIN' JAY HAWKINS

ALBUM NOTES

'88年、フランスでのライヴ録音です。SJHのライヴ、と言っても、コトバの問題もあるのか、それほどスゴいコトにはなっていません。惜しむらくはバックのレヴェルもなんだかイマイチ(特にギターがね)だし、SJHもフル・パワーってより、ちょっと気楽にやってるカンジ。このアルバムでの"Constipation blues"にライヴならでは、の価値を認めるかどーかですよね。ま、全体にワルくはないけど、MUSTではない、ってトコかしら。


accompanists

Bari Southern: tenor sax/ Joel Foy: guitar/ Rodney Lee Schnitz: bass/ Mark Clinton Sanchez: drums/ recorded June 16-17 1988 at Hotel Meridien, Paris


1. Lawdy Miss Clawdy
  
(Price)

まずMCのあと始まるんだけど、発声練習もして、と。オールド・タイマーなロックン・ロールっぽいナンバー。ギターもサックスもちょっと・・・ Joelのギターは不完全燃焼気味だし、Bariのサックスも迷子になりかけてますよ。バッキングなら、 まあいいんですけどね。一見フツーのロックンロール。でも、コード進行はちょっと違ってて、GとCを2小節ずつのあと、G→D7→G→D7というパターンです。


2. The Whammy

重くるしい?ムードでピアノだけで歌い始める。ちょっと"I put a spell on you"に似た曲。ピアノだけのとこでは、FmからGmに上がり、Fm/F#/Fmのパターン。バックが入ってくると、Bbmに上がり、Fmに戻る、またBbmに上がりそのままC7に。


3. Hong Kong

あの"Hong Kong"でしょ?とーぜんライヴだからさらにハチャメチャ?と思うと、意外におとなしいのはどーして?(当日、会場に中国大使館員みたいなのが居た、なんて理由だったりして・・・で、それシノワじゃなくてジャポネだったりしたらメッチャ笑えるんだけど)サックスとの掛け合いでシメる。
これもキーはFm。まずFmで流し、次にBbmで同じく流し、Fm→C→Fm/F#/Fmのパターンですが、サビではBbmでず〜っと流してCへ。


4. Yellow coat
  
(Hawkins-Nahan)

ちょっとだけパワフルなブラス(でも一人しかいないんだけど)。ギターはオーソドックスにこなしてます。でも弾かせすぎじゃないの?サックス・ソロ、テンション低っ!ミス・ノートも多いよね。Gのブルース。


5. Ain't that a shame
  
(Domino-Bartholomew)

お馴染みのこの曲、出だしは意外と(?)ちゃんとしてます。トボけてるのはソロとったギターの方かも。サックスはちょいダラシないかな?「もっとがんばりましょう」。SJHはこの曲ではスタミナ温存してるって感じ。エンディングのピアノがとっちらかるのがスリリング!でも、ひとことで言って、長すぎ。
Cを4小節のあと、Fで2小節、Cで2小節、こっからまたFにって、G、というパターンです。でも、ソロでは普通のブルース進行になってます。


6. Alligator wine
  
(Leiber-Stoller)

いかにも、な太鼓の音に続いて始まる。客も鳥や吠え猿の声を出して参加しています。でもあんまりテンション上がりませんねえ、ライヴだってワリには。
ず〜っとCmで流して、(キーはマイナーなのに)G/F/Cmで帰着します。エンディングでは、A→G→C。


7. I put a spell on you

さすがにこの曲ではイントロ始まると盛り上がってきますねえ。ライヴだけに、客との掛け合いも楽しんでおられるよーで、センセ、元気になってます。でも出来は「並」ですけどねえ。
キーはFm。進行はちょっとコネクってて?Fm→Bbm→Fm→Bbm→C、Fm→Bbm→Fm→C→Fm/F#/Fm、Bbm→C→Fm→Bbm→Fm→C→Fm/F#/Fmという流れになってます。エンディングでは、Fm→Em→Ebm→Dm→Dbm→Cmと落ちてく反則ワザ!


8. Little bitty pretty one
  
(Byrd)

弾むようなシャッフル・ナンバー。客にもリフを歌わせて盛り上がっている。Joel Foyのギターはまあ、そこそこイケてるかな?でもサックスがなあ・・・ドラム・ソロもそこそこ。エンディングはクドい。これはヒトの曲ですね。Gの1コード。でもソロ部分では普通の進行になります。


9. Constipation blues

あまりにも有名な「便秘のブルース」のライヴ・ヴァージョン。イントロのピアノまではなかなかブルージィなトコもオリジナルどおりです。そっからあとは、ま、例の調子なんですが、この曲に関しては「ライヴ」ならではの暴走みたいなののヘンリンがうかがえたよーな感じがします。SJH自身によるピアノ・ソロはけっこースリリングで面白いですよ。Gのスロー・ブルース。


10. Goodnight sweetheart
  
(Noble, Campbell, Connelly & Vallee)

お馴染みのスタンダード・ナンバーをピアノで歌う SJH。でも、彼ってちゃんとフランス語を話せるのかなあ?それともデタラメ?いちおー、客とフランス語まじりでやりとりしてるみたいなんだけど。
一種の循環コードで、C→Am→Dm→Gを2回、C→E→F→F#dimというパターン。


11. Tutti-frutti
  
(Penniman & Labostrie)

ライヴでのアンコールに応えたもの。ローリング・ピアノのロックン・ロール。 ギター・ソロはあいかわらずのおトボケですねえ。サックスの方はちょっとイマイチかも。キーCのロックンロールです


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